【相談事例 case:1】メンタル不調で休職中の社員の対応 ~相談編~

 当社は、従業員向け社外相談窓口や企業担当者向けコンサルティングサービスを通じて様々な問題処理、解決に携わっております。

これから当社が担当した事案を定期的に紹介していきます。

 


 

 今回の事案は、とある住宅メーカーの人事担当者N(以下N)からの相談です。

 

日々の業務に追われているコンサルタントS(以下S)のもとに一本の電話が入ります。

 

N『こんにちは、Sさんいつもお世話になってます。今お電話大丈夫ですか。』

S「ああ、Nさんお世話になってます。メールでなく電話なんて珍しいですね。何かお急ぎの相談ですか?」

 

Nさんの話を聞くとこのような内容でした。

 

・自社の契約社員(30代、女性)は、現在メンタル不調で休職中である。

・会社としては次の更新で期間満了による雇止めを検討している。

・雇止めの理由は、本人の能力不足と指導後も改善が見込めない為。

・弁護士に相談の際、期間満了の雇止めではなく勧奨退職を勧められた。

 

S「まず、弁護士のおっしゃる通りで慎重に対応するべきです。ところで、この方へ十分な改善指導などはされていますかまた、しっかりとその記録は残されていますか?

N『それは大丈夫、いつもSさんから言われていますから。しっかりやってます。ですが、別のところで心配がありまして。』

 S「他に心配なことですか?それは何でしょうか?」

 N『実は休職の理由が、職場内での人間関係にありまして。しかもそれを職場の上長に相談してたようなんですが、その上長が全く対応しなかったようで…結局人間不信になって休職してるんです。今も定期的に連絡は入れているんですが、本人となかなかコミュニケーションも取れない状態でして…このまま退職の話をしてまともな話し合いになるか心配で。

 

Nさんによれば、会社と契約社員とのコミュニケーション不足があったようです。

しかも当該社員は会社の対応に不信を持っているとのこと。

このまま進めてよいものか、Nさんは少し心配になっているようです。

コンサルタントであるSはどのような助言をするのでしょうか。

 


 

次回、回答編に続きます。(関連記事:【case:1】回答編

 

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