【相談事例 case : 2】退職時におけるトラブルの対応 ~相談編~

当社は、従業員向け社外相談窓口や企業担当者向けコンサルティングサービスを通じて様々な問題処理、解決に携わっております。 

今回の事案は、相談窓口に契約企業の自動車部品メーカーの従業員Tさん(以下T)からの相談です。


 

相談窓口の電話が鳴り、相談員F(以下F)が対応します。

 

F『お電話ありがとうございます。エィチ・シーサービス相談窓口でございます。』

 

T『えと、ここで相談できるんでしょうか?』

 

F『はい。まずは会社名と所属と任意でお名前を頂戴できますか。』

 

T『I株式会社の営業企画部で働いていると申します。現部署は3年前からおります。

 今日の相談は会社を退職したいと上長のE部長に伝えたのですが、

 それ以降話が進まないのと嫌がらせ行為を受けるようになってしまったのですが、話を聞いて頂けますか。』

 

F『そうでしたか。こちらでお話はお聞きいたします。

 もう少し詳細をお伺いしてもよろしいでしょうか。』

 

相談員FTさんから聞いた相談内容は、

 

 ・3年前に営業企画部へ配属となったが、明確な引継ぎもないまま仕事をしている。

 ・今の仕事の業務量や環境に限界を感じ、上長のE部長退職を願い出て暫く経つが、具体的な進展がない。

 ・退職の話をして以来、E部長から嫌がらせと取れる発言を聞くようになる。

 

とのことでした。

Tさんが言う、退職に関わるE部長からの嫌がらせの発言は

 

 ・退職は制度上上手くいかないから無理だよ。

 ・退職するならまずは転職先を教えろ。

 ・退職なんて勝手なことして他の人間の迷惑を考えたことがあるのか。

 ・そもそもそんなに慌てて辞める必要なんてあるわけ。

 ・退職する前に給料もらってるんだから仕事で責任を果たしてからにしろ。

 

といった内容のものでした。

 

T『色々お話しましたが、私としては早く後任に引継ぎを適切に行い、会社を辞めたいのです

 こちらとしても自分が配属になった時にろくな引継ぎがなくて嫌な思いをしたこともあって、

 E部長には引継ぎ期間を考慮したうえで早めに意思を伝えたんです。

 逆に後の人のことを考えろと言われるとは思いませんでしたが。』

 

F『それは大変でしたね。お話いただきありがとうございます。

 早くご後任に適切に引継ぎを行って退職をしたいとのご希望がございますので

 会社側の担当者に今回の案件をお繋ぎしてもよろしいでしょうか

 その上で改めてこちらからご連絡差し上げたく存じます。

 その際、Tさんのお名前についてもお伝えしてよろしいですか。』

 

Tさんの承諾を得て、は電話を切りました。

早速、コンサルタントSに今回の相談内容を伝えます。

 


上長に退職の意思を伝えたにもかかわらず、退職の手続きが進まない上、

嫌がらせと思われる行為まである今回の案件、コンサルタントSはどのような形で相談者と会社側を繋ぎ対応の助言をするのでしょうか。

次回、回答編1に続きます。(関連記事:【case:2】回答編1回答編2

 

エィチ・シーサービス株式会社の社外相談窓口サービスでは、ご相談者の皆様が守られ、安心してご相談できるよう心がけております。

更に会社へ取りつなぐ際も、他に情報が漏れることがないよう細心の注意を払いながら会社側と連携して引継ぎを行います。

社外相談窓口をお探しの御担当者様で、ご興味がございましたら是非こちらからご連絡ください。