【相談事例 case:16】共有されない情報が招く職場トラブル

今回のご相談は、職場での先輩社員との関係に悩む40代女性からのものでした。


 

相談内容:

相談者は転職して1年になる女性で、日々の業務で密接に連携する必要がある50代の先輩社員との関係に悩んでいました。

その先輩相談者「仕事がわかっていない人」と決めつけ、必要な情報を意図的に共有せず、業務に大きな支障をきたしていたのです。

この状況が続き、相談者は精神的に追い詰められ、涙が止まらなくなるほど辛い状態になっていました。

上司に改善を求めて相談したものの、「仲良くやるように」と言葉をかけるに留まり、状況は何も変わらないままでした。

同僚からの勧めを受けて、最終的に弊社の相談窓口に連絡をいただきました。

相談者は、何かしらの具体的なサポートを求め、強い希望を持っておられました。

 

相談窓口対応:

相談者の話をじっくりと伺いながら、その気持ちに寄り添いました。

状況を詳しく整理する中で、相談者から「実名での対応を進めてほしい」との強い要望がありました。

当窓口から本社の人事担当者へ報告して問題ないかの確認を取り承諾を得たうえで、一旦電話を切りました。

電話相談を受けたカウンセラーはコンサルタントに本案件を報告、コンサルタントが状況をさらに分析し、

本社の人事部長を含めた迅速な対応を依頼した結果、直属の上司先輩社員への指導が行われました。

その後、先輩社員は態度を改め、相談者との業務でより協力的な姿勢を見せるようになったとのことです。

 

結果:

相談者からは、「今は仕事がずいぶんしやすくなり、落ち着いて業務に取り組めています」との明るい声をいただきました。

本社が迅速に対応したことで、相談者が安心して働ける環境が整い、心の負担が軽減されたことが分かります。

必要な情報を意図的に共有しない行為は、パワーハラスメントとみなされる可能性が高く、職場の生産性やチームの信頼関係に悪影響を与えます。

企業は早期に問題を把握し、速やかに適切な対応を取ることが不可欠です。

また、従業員が安心して相談できる環境を整えることが、職場環境の改善につながります。


 

エィチ・シーサービス株式会社では、カウンセラーによる初期対応から

コンサルタントによる実践的な解決策の提案まで、相談者の悩みに応じたサポートしています。

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