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エィチ・シーサービス株式会社では、日々、多くの企業様からコンプライアンス体制やハラスメント対策についてのご相談をいただいております。
その中でもよく耳にするのが、こんな言葉です。
「うちは相談件数が少ないから、現状のままで大丈夫だろう」
しかし、その「静けさ」は本当に組織の健全さを示しているのでしょうか?
今回ご紹介するのは、ある企業で社内相談窓口を担当する人事部のBさんの事例です。
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「社内の相談件数は年間で数件程度。大きなトラブルも起きていません。
この状況で、社外相談窓口を設置する必要はあるのでしょうか?」
すでに社内窓口は設置されているものの、利用者はごくわずか。
経営層からは「問題が起きていないのに、なぜコストをかけてまで社外に窓口が必要なのか」と難色を示されているといいます。
Bさん自身も、正直に言えば迷っていました。
しかし同時に、拭えない違和感も抱えていました。
・退職面談の場で、初めて深刻なハラスメントが告白される。
・匿名アンケートにだけ、強い不満が書き込まれる。
・特定の部署で、理由のはっきりしない離職が続く。
・社内ではなく、SNSや口コミサイトに会社への不満が投稿される
窓口には届かない声が、別の形で表面化している……それが、Bさんの感じていた異変でした。
相談件数が少ないことは、本当に健全さを示しているのか。
それとも、相談したくてもできない空気があるのか。
この問いが、Bさんの中で消えずに残っていました。
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内部通報窓口や相談窓口の本質は、発生した件数をカウントすることではありません。
問題が取り返しのつかないほど深刻化する前に、芽を摘み取れる状態を作ることにあるのです。
中編では、なぜ「社内だけ」の体制では従業員の声が届きにくいのか、その心理的背景を探ります。
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エィチ・シーサービス株式会社では、相談体制の「見えないリスク」に対してアドバイスを行っております。
形だけの窓口設置に留まらず、貴社の組織文化に合わせた実効性のある体制構築をサポートいたします。
現状の制度に不安を感じている担当者様は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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