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「最近、うちの職場はトラブルもなく落ち着いています」
人事担当者や管理職の方からそう伺うことがあります。
しかし、その「静けさ」の正体は、本当に組織の安定なのでしょうか。
今回は、ある中堅企業の部門責任者Cさんの事例を通じ、表面化しないまま蓄積される“沈黙する不満”のリスクについて考えます。 -
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■表面的な「平穏」と現場の「違和感」
「大きなトラブルはないし、目立った対立もない。一見すると、非常に平和な職場に見えるんです」
ある企業の部門マネージャーを務めるCさんは、自組織の現状をそう語りました。
しかし、その言葉とは裏腹に、Cさんは拭えない違和感を抱えていました。
「ただ、正直うまくいっている実感もなくて……。
若手社員向けの社内アンケートをとってみたところ、『上司とコミュニケーションが取りづらい』『ちゃんと指導してもらえない』といった不満がいくつも上がってきたんです」
表面上は波風一つ立っていない。
しかし、内側には確実に不満が溜まっている。このズレこそが、現代の組織が抱える「沈黙」の正体です。
■「声が上がらない=安全」という危険な誤認
現場からの直接的な相談は減っているのに、匿名アンケートにだけ声が出る。
これは、問題が無いという事ではなく、問題はあるのに「直接は言えない」という心理的障壁によって見えなくなっている状態です。
「様子を見る」「先送りにする」「深く関わらない」。こうした事なかれ主義の積み重ねが、
現場に「どうせ言っても無駄だ」という諦めを生み、声を上げることをやめさせてしまいます。
不満が聞こえないことを「安全」と誤認してしまうこと。それこそが、組織が崩れてしまう第一歩なのです。
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■マネジメントが陥る「配慮の罠」
静かな職場ほど、注意が必要です。
そこにあるのは安定ではなく、あきらめからくる「沈黙」かもしれません。
では、なぜ現場の管理職たちは、部下の不満に気づけず「一歩引いた対応」をとってしまうのでしょうか。
中編では、現代のマネジメントが陥っている“配慮の罠”について掘り下げます。
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エィチ・シーサービスでは
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エィチ・シーサービス株式会社では、社外相談窓口の運営を通じて、社内では「見えない化」されてしまった従業員の本音をいち早くキャッチします。
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【前編】沈黙する職場に潜むリスク──「トラブルがない」は本当の安全か?