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■ 前回のあらすじ
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第4回では、従業員の服装の乱れがいくら規律違反であっても、段階的な注意指導プロセスを踏まずにいきなり懲戒処分を下すことは
法律上(労働契約法第15条)認められないリスクが高いことを解説しました。
今回は、企業が感情的に動くのを防ぎ、法的な正当性を保ちながら職場秩序を取り戻すための具体的な実務ステップを解説します。
- 【前回記事】第4回:服装ルールと職場秩序──【法的リスク編】制服の乱れを理由にいきなり「懲戒処分」はできるか?
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■ エィチ・シーサービスが提案する「問題社員対応の4つのステップ」
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今回のような制服の乱れに限らず、問題行動への対応では、感情的な指導や一方的な処分ではなく、段階を踏んで改善を促すことが重要です。
エィチ・シーサービスでは、次の4つのステップで対応を進めることを推奨しています。
① 本人の言い分を確認する
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まずは「なぜそのような行動をとったのか」を本人から聞き、充分なコミュニケーションを取り、事実関係や背景を確認します。
事実確認を行わずに指導を始めると、後々「話を聞いてもらえなかった」と不満を招くおそれがあります。
② 会社としての必要性を説明する
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本人の話を聞いたうえで、ルールの目的や業務上の必要性を説明し、本人に理解を求めます。
「会社の都合だから守れ」ではなく、ルールの目的を理解してもらう姿勢が求められます。
③ 書面により改善を求める
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口頭での注意だけで改善が見られない場合は、改善要望書や指導書などを活用し、改善内容や期限を明確に伝え、記録に残します。
④ 改善が見られない場合は段階的に対応する
- 改善の機会を設けても変化がなければ、就業規則に基づき注意・警告・懲戒処分へと段階的に進めます。
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重要なのは、いきなり重い処分を科すのではなく、会社として改善を促す努力を尽くした経緯を残しながら、公平性をもって対応することです。
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■企業が残すべき「段階的な指導実績」
コンサルタントはこう付け加えます。
「重要なのは、『懲戒処分ができるか』ではなく、『企業として適切な対応と改善の機会を十分に与えてきたか』という実績なのです」
服装の乱れがいくら現場の規律を乱すものであっても、事前のルール明文化や、こうした段階的な指導の記録がなければ、処分の正当性を証明することはできません。
企業は一方的に動いて一気に重い処分を下すのではなく、客観的な視点を持ち注意喚起を淡々と積み重ねる必要があります。
問題社員対応では、会社の秩序を守ることと、本人に改善の機会を与えること、その両方に配慮したバランスの取れた対応が何より重要です。
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■次回予告
こうした実務ステップは万が一の備えとして不可欠ですが、最も必要なのは、そもそもこのような「認識のズレによるトラブル」を起こさないことです。
最終回(第6回)は、ルールをただの紙切れにせず、現場に「納得して守ってもらう」ための周知・研修の手法について解説します。
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エィチ・シーサービスでは
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エィチ・シーサービス株式会社では、就業規則や服務規程の見直しをはじめ、トラブルを未然に防ぐための労務コンサルティングを提供しています。
法的な合理性を備えつつ、現場の従業員が納得できるルールづくり、管理職による適切な指導方法、客観的な指導記録の残し方までトータルでサポートいたします。
ご相談・お問合せはこちらから。
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第1回:服装ルールと職場秩序──【事例編】ビジネスホテルで起きた「制服の乱れ」トラブル 第2回:服装ルールと職場秩序──【法律の基本編】企業はどこまで従業員の服装を制限できるのか? 第3回:服装ルールと職場秩序──【多様性・ジェンダー編】「個人の尊厳」と「ルール遵守」のバランス 第4回:服装ルールと職場秩序──【法的リスク編】制服の乱れを理由にいきなり「懲戒処分」はできるか? 第5回:服装ルールと職場秩序──【実務対策編】リスクを回避し秩序を取り戻す「4つのステップ」 第6回:服装ルールと職場秩序──【組織づくり編】「守らされる規則」から「納得して守るルール」へ -
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【前回連載はこちら】 【前編】これはクレームか、カスハラか──"グレーゾーン"で現場が疲弊する前に
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